学術集会長挨拶

 東北宮城の地では,2011年3月の東日本大震災からすでに8年が経過し,様々な震災復興・地域再建の取り組みが行われております。さらに,2019年10月に東日本・北日本を襲った台風19号の被害もまた甚大なものでした。東北の災害に際しては全国の看護職の方々からの支援に感謝を申し上げます。また,今回の東北宮城での学術集会開催は,復興状況についてご報告できる機会とも思っております。

 近年は災害への防災対策が進んでおりますが,思いがけない災害が起こりますと都市部においても保健医療や福祉が途絶えてしまいます。また,東北の各地では,人口の高齢化と人口減少・過疎化が広がっております。ルーラルナーシングは,保健医療や福祉にアクセスしにくい地域あるいは住民への看護学でもあり,看護活動を通した地域の活性化,地域づくりもルーラルナーシングの課題です。

 本学術集会では,保健医療や福祉にアクセスしにくい地域に暮らす人々への看護を通し,看護から発信するコミュニティづくりについて,皆様と対話し議論したいと思います。今回,皆様にご参集いただくことはかないませんでしたが,「看護から発信するコミュニティづくり-この地の歴史と文化と今を生きる人々ともに-」をテーマに,当初から準備した企画や一般演題の抄録集を作成し,一部WEB 開催をすることといたしました。また,理事会と学術集会とのジョイント企画「これからのルーラルナーシングを担う人材育成」をWEB配信いたします。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

2019年12月吉日

学術集会長 大塚眞理子(宮城大学)