現在の医療は一職種のみではなく、チーム医療や多職種連携で取り組むことが当たり前になっています。
看護職者を育てるための看護教育、医師を育てるための医学教育と同じように、チーム医療や多職種連携ができるようになる人材育成の教育があります。それを「専門職連携教育」あるいは「多職種連携教育」と呼ぶようになりました。

この教育では、チーム医療や多職種連携のための能力を、多職種がともに学びあう体験学習によって養います。異なる専門教育を受けている学生同士が一緒に学びあうことによって、理解し合い、信頼し合い、尊重し合うことができます。また、患者中心の医療を協働して実現する方法を学ぶことができます。このような方法を用いた教育をInterprofessional Education(IPE)とよんでいます。
イギリスの専門職連携教育推進センター(Centre for the Advancement of Interprofessional Education: CAIPE)がIPEを次のように説明しています。
Interprofessional Education occurs when two or more professions learn with, from and about each other to improve collaboration and the quality of care(2002).